「99.9%隠された歴史」レックス・スミス著を読んで思ったこと

今回の記事は、国内フラットアースの第一人者であるレックス・スミス氏がしたためた「99.9%隠された歴史」の著書レビューとなります。

このレビューはネタバレを含みますので、まだ読んでいない方や内容を知りたくない方々は、上記著書を読んだ後に見て欲しい記事となりますので、読了後に、この記事を読むことをおすすめします。

まずは、ざっくりと、この本の構成から紹介しましょう。

本の構成

レックス・スミス著「99.9%隠された歴史」は大きく5つの章に分かれています。

  1. フラットアース
  2. 深層心理と洗脳とゲマトリア
  3. 人類の起源と歴史
  4. エンターテイメントと洗脳プログラミング
  5. プランデミックとグレートリセット

章の前後には、「プロローグ」「エピローグ」「ボーナス」とあり、総ページ数にして423ページもあり、読み応えのある著作となっています。
価格は、3,300円(税込み)となっており、本の内容からすると、とてもお得に感じるボリュームだと思いました。因みに装幀はソフトカバーで大きさはA5(14.9 x 2.1 x 21cm)となってます。

私自身は、紙の製本版とKindle版の両方を購入した訳ですが、どちらか一方を買うとするなら、Kindle版の方がおすすめです。
理由としては、Kindleは【検索】が出来るからです。例えば、後から「宇宙」と言う内容を確かめたい時にKindleアプリの検索窓に好きな単語を入力すれば瞬時にその箇所や出現回数などもわかるからです。
因みに上記「宇宙」で検索すると「宇宙人」とかの単語も含めて172件もヒットします。これを印刷された本の活字から拾おうと思うと、それだけで嫌気が差しますね。それに気になる単語や文章が出てきたら、そのまま本文をコピーしてブラウザで検索も出来るので超便利に使えます。ですから、内容を吟味されたい方には断然Kindle版をおすすめします。

特にこちらの書籍には、Youtube動画へのリンクや外部WEBサイトのURLなどがとても多く出てくるので、その文字列をいちいちコピペするのだけでも骨が折れます。電子書籍に抵抗感が無い方で紙と電子を両方買うのにためらう方は、Kindle版を優先する方が後悔が少ないと思います。

 

念頭に置くべき事

真相論や陰謀論、科学的に解明されていない事象に対する考察などを扱ったこの手の本で陥りがちな事は、著者の考えが年月と共にアップデートされる為、それに伴い、入稿時の著者の考えと、出版後の時間の経過と共に著書の内容と著者の考え方が乖離して行ってしまう事でしょう。特にフラットアースや政治的な闇の部分を取り扱う内容の場合、その裏付けとなる資料がほとんど存在しない為、いや、存在はしているが世に出る事がほとんどない為に、その内容の真偽を検証するには、読み手の知識や更には想像力や感受性にも頼らざるを得ないので、色々と誤解を生みやすくなるという点にも留意するべきであろう。

今回の出版物もそれに該当すると予想されるが、著者であるレックス氏は”まえがき”でこの様に述べられている。

「人生は死ぬその日までが勉強である」、そんな気持ちでこれからも真相追究をしていってくだされば嬉しい、そういう思いで本書の執筆を決意した次第です。

レックス・スミス. 99.9%隠された歴史 (Japanese Edition) (p.23). Kindle 版.

本書を読んで気をつけていただきたい点として、真相論は、フラットアースなど物理的現象や観測で直接確認できるもの以外は、基本的に私の「意見」と「考察」という立ち位置になります。

(中略)

本書を含めた様々な書物を読み漁り、納得した答えに各々が進めばよいと思います。本書を、自分の意見と同じものと読んでいただいても、参考程度に読んでいただいても、ちょっとしたエンタメとして読んでいただいても構いません。リラックスした気持ちで読んでいただけたらな、と思います。

レックス・スミス. 99.9%隠された歴史 (Japanese Edition) (p.23). Kindle 版.

 

「99.9%隠された歴史」の内容は、氏が立ち上げたfacebookグループ「フラットアースジャパン」で投稿された2018年8月〜2021年9月頃までの投稿内容を編纂したものであるとの事。(著者に確認済み)つまり、3年間もの膨大な資料を取捨選択して、ひとつの書籍として発表された物となります。

「そりゃあ、3年も経てば、考えも違ってくるよねー。私(掃討中)なんかその頃は球体派だったからねー。」と、思ったりもします。

そんな感じで、この書籍の中でも、現在のレックス氏の意見とは違ったものが入っているのだろうと私は考えております。本文中【マッドフラッド】が2回も出てきたりしたので、ちょっと「おやっ!?」と思いましたし・・・。

ナニハトモアレ、上記の事を色々と鑑みて、この著作を理解するべきだと思いました。

 

少し気になった点

先の章でも書いてますが、この本の中に【マッドフラッド】という単語が2回出てきます。Kindle版位置No.3577と3582です。書籍版はP.256の「ベイビー・インキュベーターについて」のセンテンスです。

陰謀論的な解釈をすると、マッドフラッドが起き人口が大幅に減り、インキュベーターを使って子供を「大量生産」し、その子供たちを各万博で見せ物小屋という形で展示し、そして養子として訪問客に引き取らせるという形であちこちの町に大量にインキュベーターキッズたちを送り込む(この話を聞いてワクワクしている陰謀論者、もう少し現実に返って再考していただきたいです。冷静に考えると非常に恐ろしいことですよ)。私自身はオッカムの剃刀をかなり意識しながらいつも物事を考えており、それでいろいろと効率的に見えた部分が多大にあります。そのオッカムの剃刀の観点から見ると、この説には「少なくとも大陸レベルでマッドフラッドが起き文明を破壊し、その後、支配層がいつのまにか習得したクローン技術も存在する」というかなり飛躍した前提が必要になります。

レックス・スミス. 99.9%隠された歴史 (Japanese Edition) (pp.432-433). Kindle 版.

「というかなり飛躍した前提が必要」

この一文が無ければ、レックス氏に「ウィアー!マッドフラットアーサー!!」と叫んでもらわないといけないところでした。
あぶない、あぶないε-(;ーωーA フゥ…

ひとまず、氏はマッドフラッドを「飛躍した前提」だと認識しているようで安心しました。

 

謎のタータリア推し

本書で「タータリア」と言う単語で検索すると37件ヒットします。(内、目次3件を含む)
前項「マッドフラッド」については最終的に否定する形になっていたので何ら問題なく読み進めたが、この著作内で出てくる「タータリア」の文字の多さには正直困惑した。

ヽ(゚Д゚;)ノナァヌヌヌヌゥゥゥ!!!

その主な理由は、私の考えるタータリアは、マッドフラッドによって滅びた??超国家と言う認識であったからだ。

しかしながら、レックス氏の考えるタータリアは、今の支配者層によって人々の記述や記憶から消されてしまった超文明を有していた超国家と言う設定の様である。
この設定はレックス氏の古い考察内での考えであるのなら大した問題ではないが、この本の出版後も同じ考えであれば、今の私の考えとは大きく違ってくるのである。まあ、違うと言っても、私自身がそんなにタータリアについて調べた訳ではなく、それに情報源は、かの気狂いマッドフラッダー・エンドゥ氏の動画がほとんどだったので、余計に面食らったのではあるが・・・。

これまで私は、レックス氏がフラットアースジャパンにおいて「タータリア」に言及したのは、つい最近の事だと勝手に思い込んでいた。氏が「マッドフラッド」に対して否定的な意見を表明した後に、タータリアについても言及しだしたのだと決めつけていたのだ。
だが、この本を読むと、タータリアと言う単語が37回も出てくる。つまり、過去のフラットアースジャパンにおいても、それなりの回数でタータリアを取り上げていると言う事である。そこで私は、facebookグループ内で「タータリア」を検索して過去ログを探ってみた。

その結果、レックス氏は、マッドフラッドには否定的であるが「タータリア」については肯定的であると判明した。
その事実を踏まえて、レックス氏に直接問い合わせたところ、
「タータリア地方は普通にある」との回答を得た。

なるほど。
タータリアではなくて、タータリア地方とな?

2021年初頭くらいから、フラットアーサー達の間でも話題になり始めた「マッドフラッド」だが、そのマッドフラッド(泥洪水)の3大要素として「泥による自然災害」「タータリア文明及び国家」「歴史リセット」が挙げられるが、これら3つは三位一体ではないのか!?

上記3つの内、ひとつでも欠けたらマッドフラッドは成立しないのではないのか??
マッドフラッドは「かなり飛躍した前提」だが「タータリア地方は普通にある」。

え?ちょっと何言ってるのか分かんないんですけど?

ここでタータリアの事を深堀りすると、書籍レビューとはかけ離れてしまうので、タータリアの事について言及するは後日にしたいと思う。

まあ、とにかく、気を取り直して。
私的にはこの「タータリア」は、ザックリ言うと単なる「モンゴル帝国」の別称だと思っているし、スターフォートがフリーエネルギーの発生装置とも考えていないので、いずれは議論の焦点となることでしょう。

 

突っ込み甲斐のある第3章

先の章の構成でも説明したが、この書籍は大きく5章に分かれている。
そして、順に読み進めると「第1章 フラットアース」「第2章 深層心理と洗脳とゲマトリア」と続き、次に「第3章 人類の起源と歴史」となる。実はこの第3章の内容が、初めて聴く人には驚いてしまう内容が含まれている。まあ、【FlatEarth / フラットアース】に興味を持っている人には驚くことでも無いかも知れないが、普通の球体派の人からしてみれば、突っ込みどころ満載であろう。

第3章の項目をいくつか紹介しよう。

  • 人類はずっと「炭素人間」と「青銅人間」との戦いだった
  • 鎖国は存在しない
  • 支配層の地底帝国はリノベーション物件
  • 人種は存在しない
  • 電力は無尽蔵である
  • 原爆という噓
  • エドワード・スノーデンは存在しない
  • インターネットは存在しない

なかなかショッキングなタイトルが多いが、そのへんはこの手の本の特徴でもあるから驚かない事にしよう。
もちろん、私はこのタイトルの内容まで目を通しているが、フラットアーサーである私でさえ、すんなりと飲み込める内容では無いものがあった。私が初耳だったのは、「青銅人間」「原爆は存在しない」「インターネットは存在しない」といったところでしょうか?

3章には「タータリア」についての記述もありますが、それほど深堀りした内容では無かったのでスルーしました。しかし、どこかのYoutubeチャンネル動画が紹介されていたので何本か視聴しましたが、ちょっとエンドゥぽくて嫌な気分になりましたね。
ただ、タータリア様式やフリーエネルギー・スターフォート、支配者層に隠された歴史などのキーワードが散りばめられており、それを拡大解釈したFBメンバーが暴走する手助けとなっていると取ることも出来るので、昨今のマッドフラッダーの無意味な増殖は、レックス氏にもその責任の一端は在るように思います。

facebook内のグループでこういった事を無くすことは不可能ではあると思いますが、過去の投稿を見ると2020年あたりからマッドフラッドに繋がる内容が散見されるので、グループメンバーの暴走を止めようと思うのなら、登録しているメンバー全員にあてた何らかのメッセージがあっても良かったのではないでしょうか。
管理人であるレックスさんは、優しく懐も深いので、グループ内での投稿も自由にしてもらってメンバー内で議論として盛り上げて欲しかったのだと思います。
しかし、日本人はその辺のディベートが得意ではありませんし、ネット内には日常的に引き篭もっていて人との会話が得意でない人達も多々居るのも推測されます。
この様な事を考慮すると、グループ内の啓蒙活動が逆に自由な議論を妨げる要因ともなる可能性もあるし、ネット内でのグループ活動を萎縮させてしまう結果となってしまう事にもなるので、レックスさんは管理人でありながら表立って一部の暴走メンバーを牽制する様な意見を表明して来なかったのかな?とも思いました。

私(掃討中)の場合、フラットアースジャパンの登録も遅かった事もあり、グループ内での情報の変遷や意見の相違などを観察していなかったので、今回あらためてフラットアーサー同士での交流の難しさも感じた次第であります。

かと言って、私自身が暴走していないとも言えないし、レックス氏の全ての考えに同調している訳でもありませんし、他のメンバーからウザがられている可能性も大いにあります。これは間違いなく、そうなのですが、これから書く内容は、私が同グループの代弁者でもなければ、レックス氏に頼まれて書くわけでは無いと言う事を念頭に置いて読んでもらえると嬉しいです。

もし、グループに属している人が「フラットアースジャパン」を立ち上げた目的とはそぐわない行動をしたことにより、管理人であるレックス氏と衝突する事になったとしても、それが不満なら自分で新たにグループを立ち上げれば良いだけの事だと思います。現にそう思っているメンバーが居るのなら、早々とグループを立ち上げた方が良いのではないかと思います。特にfacebookグループに限ったことではないと思いますが、反対意見を表明したいのなら、ご自身でBLOGなり、Youtubeチャンネルなり、SNS等で自分の考えを発表した方が精神衛生的にも良いと考えます。現に私も、このBLOGを立ち上げたことにより、自分の好きな意見を堂々と述べる事が出来るようになっているので、くだらない球体論者である反フラットアーサー達への怒りも多少収まっている様に感じています。

 

「原爆という嘘」について思うこと

この突っ込み甲斐のある第3章に「原爆という嘘」とうセンテンスがあります。

戦争プロパガンダの代名詞とも言える核兵器/原子力爆弾。原爆を落とされた日本人が認知的不協和を起こしやすいトピック。とりあえずは放射能被害で草木が何百年も生えないようになり……が全くの噓であることは広島、長崎のその後の繁栄や、福島やチェルノブイリの森林を見れば瞬時にわかりますが、原爆もただのフェイクプロパガンダだったという事実に気づいている日本人は少ない。当時の映像とともに、実際は存在しないことを証明する動画リンクはこちら。YouTubeチャンネル『theTRUman』内の動画『THENUCLEARHOAX(核兵器のデマ)』https://www.youtube.com/watch?v=MGliAMA3c

レックス・スミス. 99.9%隠された歴史 (Japanese Edition) (p.457). Kindle 版.

 

日本で生まれ生活してきた生粋の日本人であれば、簡単には見過ごすことの出来ない内容です。
もちろん、URLの動画も観ました。それを観ての感想ですが、「まあ、そんな事を考えるのも無理はないか?」でした。

このセンテンスだけは、本屋で立ち読みでもなんでもいいのですが、日本人には必ず読んで欲しいと思っています。

原爆の話は、地上起爆説であったり、色々と言われておりますが、私の考えはレックス氏とは視点が違うものです。

上記引用部分にある『放射能被害で草木が何百年も生えないようになり……が全くの噓』についての私の考察です。

「草木が生えているから核兵器は使われてはいない」のではなく、
実は【核爆発による放射能は長時間持続しない】という仮説です。

この様な仮説を立てると、センテンス内の疑問も謎が解けます。

  • 「なんで鼻からだけしか(血が)出ないんだろう」
  • 「福島の方さえほとんどの方が内部被ばくしておらず」
  • 「福島やチェルノブイリ」では「動物たちは普通にそこでたくましく生き残っている」
  • 「世界中の至る所で2000回も」核実験が行われた

もし、核兵器によって放出された放射能が長時間(長期間)に渡り人類や動植物に対して悪影響を与えないとしたら、上記の疑問も解決されるのではなかろうか?(最初の鼻血については、吐血した人もいるので、事実とは違う認識だと思う。)

福島の内部被曝については、甲状腺がんの増加が他の地域に比べて多い事を見過ごしてはいけないが、当初言われていた事態よりは被害が小さく感じる事もある。

この「原爆という嘘」の中で、私が調べなければならないと感じた箇所は「絨毯爆撃による大空襲であること」である。広島だけならまだしも、長崎という小さな島が多く存在する場所で絨毯爆撃があったのなら、海中から沢山の不発弾が発見されなければいけないと思う。私の記憶では、長崎で多くの不発弾が発見されたという記述がなかったように思う。それに広島にしても、もっと多くの空爆の情報が残っていてもいい筈だ。

もう一つ合点がいかない事がある。
それは、広島で被害にあった生存者が口を揃えて言う事がある。「ピカドン」だ。

ピカッと光って、ドンと音がした。これが良く言われている原爆の表現だが、この伝承も疑わなければ、原爆が使用されたのではなく、絨毯爆撃だった、との考察に整合性がとれないと思うのだが、どうなのだろうか?
原爆症についてだが、これも単なる絨毯爆撃では説明が付かない。白血病の増加や白内障・癌の増加、嘔吐や脱毛の症状など一般的に言われている放射線の影響下にある様な気がする。ただし、放射線(放射能)の影響は、半減期2万年とかでは無いと思う。原爆の原料とされている濃縮されたプルトニウム・ウラニウムが放つ放射線は、意外に早く沈静化するのではなかろうか?

その様に考える発端になった出来事がある。
それは、小学生の頃、原爆の話が授業であった。日本の義務教育を受けていれば当たり前の事である。そして、放射能の危険性も聞かされていた。そして、夏が来ると、毎年広島で慰霊祭が開かれ、テレビで放映される。しかも、爆心地近くで。

私は幼心で「放射能は大丈夫なの?あの人たち?」と、思ったものである。

それに日本で生活していれば、少なからず広島や長崎出身の人達とも出会う機会がある。
その地域出身の人達に原爆症の話や親族で認定を受けている人にも会ったことがある。妊娠中の母親のお腹の中で被爆したと言う人の話も聴いたことがあった。

こういった事実を目の当たりにすると、アメリカが絨毯爆撃だけで広島の人々を殺傷したとは思えない。

それに、通常爆弾であれば、戦後すぐにマンハッタン管区調査団が発足され、そして、現地広島の被爆者の健康調査をする必要性があるのだろうか?茶番の裏付けにしては、手が込みすぎていると感じるが・・・。

まあ、とにかく、私は広島・長崎の絨毯爆撃説には反対の意見である事を表明しておこう。

 

原爆の脱線話

「99.9%隠された歴史」のレビューからはかけ離れてしまうが、
ついでだから、もう少し、原爆についての疑問点をぶつけてみることにするか。

原爆が存在しないと言う仮定は、米ソ冷戦時代の演出には相当役に立つだろう。ありもしない爆弾を製造したと見せかける事により、米ソ両国の軍事予算を多く取ることが出来るし、仮想敵国の存在を自国民に煽ることにより国民を統制しやすくもなる。それに本当にメガトン級の大型爆弾を準備するとなると、その保管場所や保管費用などが馬鹿に出来ない位に膨らんでしまう。
しかし、どうだろう?もし、その大型爆弾自体が存在しなければ、軍事産業はボロ儲け出来る。当然、政府へのキックバックや裏予算の確保にも重宝するだろう。一見、軍産複合体と米国政府のWin-Winの関係に思える。ソビエト連邦も同じだから、またしても、Win-Winの関係性。核保有国以外の弱小国に対する牽制も出来る。騙される国民以外は、いいことずくめである。
(NASAのなんちゃって月面着陸とか火星探索などと一緒で、本当は行ってないのに行ったと言う設定にすれば、CG作成費や宇宙飛行士の演技だけで膨大な予算を獲得できる。)

実際、この様な演出された【冷戦】だったのだろう。

なんちゃって核配備のメリットは多いにあるが、それが通じるのはパワーバランスが取れている超大国同士の場合だけである。パワーバランスの取れていない冷戦など現実味が無いので、茶番がバレバレになってしまう。

そこで出てきたのが「核拡散防止条約/NPT」である。
この条約により、地球を何度も破壊する事の出来る核兵器を増やすのを辞めようよ的な、大義名分が完成して、勝手に核兵器の開発と保有を禁じることが出来るようになった。これによって、パワーバランスが釣り合わない国家間でも米露が圧力を掛ける事が出来るようになり、核技術の拡散防止と放射能の危険性の嘘を守れるようになったのだろう。

ここで問題になるのが、本当に殺傷能力の高い原子爆弾・水素爆弾が存在していないとするならば、茶番に付き合ってくれない国をどうやって牽制するかと言う事である。

「いや〜、原爆なんか幻想で、本当はダイナマイトの塊なんですけどねw」って、後でバレたら、どうすんの?

誰が?、いや、どの国が大人しく従うのさ??

だから、全弾ホンモノの核兵器は必要ないが、俺は本当に強いんだぜー!と思わせる為には、ある程度の数は本物の核爆弾も必要となる。それでも、反発する国には、そいつらには、表立っては判らない核攻撃を仕掛けて脅せばいいのである。

そう、阪神淡路大震災や311のように。

 

 

レビューまとめ

さて、色々と脱線してしまったが、
最後に「99.9%隠された歴史」を読んでの感想をまとめたいと思います。

この本は400ページを優に超えるボリューミーな作品となっているが、その内容の方も期待を裏切られず非常に濃い物であった。さすがレックス氏が数年にかけて書き溜めたトピックの集大成であることが伺えるものだ。

本書に書かれている内容も、概ね納得の行くものであったが、やはり、所々意見の一致しない箇所もあった。まあ、これもレックス氏の問題提起であり、それを読んだ我々が、それぞれの答えに辿り着ければ良いのだと解釈すれば良いのではなかろうか?
細かいことを言えば、私自身納得出来ないことが多々あるのだが、それは、もうこれ以上はここで述べるのをやめにしたい。

私は本書を3日間でじっくりと読み終えて、既に一週間は経つと思うが、他のフラットアーサーからレビューの声が聞こえてこないのは、私だけであろうか?
本の売上が芳しくないのか?皆さん、理解するのに時間が掛かっているのか?それとも、レビューするのに遠慮しているのだろうか?当の私も、このページを公開するまで一週間も掛かってしまっているので、皆さんも自分の意見をまとめるのに苦労されているのだろうか?

本作品を読み終えてみて、最初に思ったことは「内容が濃い!」だった。そして、このページ数でも全く読み飽きない面白さがあった。更には、3,300円は「安い!!」とも思いました。それに、やっぱり、この様な書籍は、共著よりも単著の方が作者の思想が色濃く反映されるので、今後も一人で作品を発表して欲しいと思いました。

なにわともあれ、この著作のおかけで新たなインスピレーションも得られたし、自分自身の考察も述べる機会を得られたので、とても有意義なひとときを過ごすことが出来ました。

レックス・スミス氏の次回作がいつになるかどうかは分かりませんが、早く単著の2冊目を発表して欲しいと切に願いつつ、このレビューを閉じたいと思います。

レックスさん、この度はこの様な大著を発表していただきありがとうございます。

そして、入稿お疲れ様でした!!

 

 

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