この記事は雑談的にお読みください。
なんか、ここ数日前辺りから、訳の分からない「カメタ」とか言うアカウントとやり取りする事になった。
まあ、タイムラインを見てもらった方が理解しやすいと思うので、一連のツイート画像を貼り付けておく。
ざっと、こんな感じでやり取りをした訳だが、
この「カメタ」とか言う人物のツイートを見たらお判りいただけると思うが、このアホは、フラットアースなら、どこからでも「南極の壁」を見られると考えているようだ。
しかも、自分では見たことが無いくせに、「見た」と言い張るのである(笑)
一番初めにリプを受けた時に、私はこの人物は「フラットアースを信じた振りをしているアンチフラットアーサー」かと思ったのである。
理由は「伊吹山も富士山も余裕で見えますよね 今まで何で見えてなかったのかな 沖縄から上海見えるし 北海道から氷の壁も見える ウラジオストクからも新潟が見える」の中にある「北海道から氷の壁も見える」の部分から判断した。(上記画像のピンク着色部分参照)
でも、ワンチャン、北海道だから北極の事や流氷の事を言ってるのかも知れないとも考えました。
しかし、こいつ、一見真実に見える文字列の中に、スルッと嘘を織り交ぜて来たな。と思いましたね。
それは、ガチのフラットアーサーを自負している私「掃討中」でさえ、流石に北海道から南極の氷の壁は見えないと思っているからだ。
今までP1000で、色々なシチュエーションで撮ってきたつもりだが、たかが10km先の被写体でもハッキリと写ってくれないのを痛感していたので、実に12,400kmもある北海道・南極間の超遠距離を見通せる訳は無いのである。
それを、イケシャーシャーとツイートの中にぶっ込んで来るとは!!
SNS上でフラットアースの事を発信していると、割と良く言われるのが「それなら、エベレストは見えるのかよ!」と言う下らない質問である。まあ、質問相手が日本在住だと仮定するなら、「富士山もろくに見れないのに見える訳ねーだろっ!!」と返したくなるのだが・・・。
日本からエベレストが見えない理由
ここで、話しは変わるが、良いタイミングなので、先の問いに対しての簡単な説明をしたいと思う。
地球が球体ではなく、平面なフラットアースなら、どこまでも遠くを見通せると思っておられる方、いらっしゃいますか?
もし、居るとしたら、それは、あなたの思い込みであり、完全な間違いです。
それでは、簡単な例として、先程の富士山に登場いただきましょう。
この世は、球体の形をしたボールアース(球体🌏)だと仮定します。その場合、富士山頂(3,776mとする)が見える範囲は、観測地が標高50mまでの高さからだと、直線で約240kmの距離となります。球体カーブに依る沈み込みは、約【3620m】となるので、山頂から残りの156mくらいは見えている筈です。
ここで、これをお読みの皆様方、ご自身の自宅から富士山頂までの直線距離をGoogleEarthかGoogleMapで調べてみてください。
https://www.google.co.jp/maps/
どうでしたか? 何キロありましたか?
もし、あなたの自宅からの距離が240km以内であれば、富士山は必ず見えなければなりません。
富士山、見えてますか?
もうひとつ例題をあげましょう。
私のツイートであった「御嶽山」です。
御嶽山は標高3,067mの山です。これも曲率計算すると、立った場所が標高50mならば、御嶽山から半径220kmの範囲内であれば、御嶽山は必ず見えるのです。おおよそ100mくらいは山頂が見える計算となります。
さて、どちらかの山頂は見えましたでしょうか?
上記の計算値は、球体地球🌏であった場合の距離となります。
ですから、その範囲内にお住まいの方であれば、必ず見えなければいけません。
もし、見えないと発言した方は、あなたは嘘つきです!!球体での計算なので間違いはありません。
「嘘つき」は、ちょっと言い過ぎました。すみませんm(_ _)m
でも、計算方法は間違っていないので、理屈で行けば見える距離なのです。
上の画像がツイートの発端となった画像ですけど、標高15m未満で撮影しています。距離は直線で約100kmでした。その時の計算サイトの画像を貼っておきます。
観測したい対象物と、観測地からの距離は、曲率計算のサイトで数値をペシペシ打っていけば、計算してくれます。
https://luvsci.github.io/earth-curve/
御嶽山の場合ですと、頂上から2,485m分の高さは、球体地球でも確実に見える部分となります。
遠くから見る事の出来る山の計算方法は、大体、お解り頂けましたでしょうか?
一度、皆様自身で、見える山の距離を調べてみてください。
そして、その山が計算上見えると確認出来たなら、実際にその山を探してください。
ありましたか??
もし、確認が出来なかったとしたら、それには、いくつかの要因が考えられます。
計算上見える筈の山頂が見えない理由
前項の内容にあるように、観測地からの標高と距離を割り出せば、球体地球であった場合にカーブの向こう側へ隠れてしまう高さが判明します。その観える筈の麓からの高さの山肌が見えない理由って一体なんでしょう?下記にその要因と思われる物を挙げます。
- 手前に障害物がある
- 天候に左右される
- 肉眼では確認出来ない
- 何らかのデータが間違っている
おそらく、上の項目が、それに当たると思います。
手前に障害物がある
1.の「手前に障害物がある」は、単純に、観測者と山との間に邪魔する物が在ると言う事です。
山の山頂なら、それを遮る物は更に高い山々という事になろうかと思いますが、麓の方だと、大抵某らの障害物がありますからね。
山までの距離が200kmとかになれば、途中に何も障害物が無いという条件の方が珍しいと思いますね。
それじゃあー、エベレストまでは?
となれば、邪魔な障害物ばっかだろw
天候に左右される
2.の「天候に左右される」は、簡単ですね。
皆様も経験があると思います。いつも見えているビルや建物が、雨の日には全く見えないという事が。
下の画像は、新舞子マリンパークから撮影した「伊勢湾灯標」です。距離は約2.8kmです。近い距離なので、天候の良い日は見えて当然ですが、少し雨が降ると、途端に見えづらくなります。
そして、確認して欲しいのは、背後に在る鈴鹿山脈とその稜線に沿って設置されている風力発電用の風車です。
ご覧いただけましたでしょうか?風力発電の風車までの距離は、おおよそ50〜55kmくらいだと思います。200kmの1/4にも満たない距離でも、これだけ天候に左右されてしまうのです。
国内の富士山や御嶽山は疎か、
大陸を跨いだエベレストが見えると思いますか?
肉眼では確認できない
これも簡単です。
単純に人間の肉眼では、認識できないくらい遠くに離れているという事です。
日本人の中でも視力が良いと言われる人は、大体、視力2.0くらいでしょう。
これがアフリカのサバンナで暮らしているマサイ族の様な人達は、皆一様目が良く、視力8.0くらいの人が居るのです。
どこかのテレビ番組でやっていましたが、現地の人は「あそこにライオンが見える」の様な事を言っているのですが、隣りにいる日本人には全く見えていなかったのです。笑い話に聞こえますが、見えているマサイ族にはライオンは存在し、見えていない日本人にはライオンが存在しないと言う事と同じになりますね(笑)
それならば、、、
超望遠レンズを付けたカメラなら、どうでしょうか? 天体望遠鏡でも良いですが。
ざっと、エベレスト山から日本の西の方の長崎県までの距離をGoogleMapで測ると、なんと!4,122km!!
4,000kmを覗けるレンズって、どこにあるのですか??
ちょっと探してみましたが、残念ながらありません。
因みに、我らがCOOLPIX P1000の焦点距離は【光学3000mm】+電子ズームで【12000mm】となります。
これに近いレンズを探してみましたが、光学3000mmは普通のスチールカメラの世界では見あたりませんね。最も近いであろうレンズならありました。ツァイスApo Sonnar T* 1700mm f/4とな。受注生産品でお値段は、1,000,000ドル以上とのこと・・・・。1ドル=132円で換算すると、、、1億3,200万円ですぅう。買えるか!しかも、重量が225kgッス。持てるか!
これにテレコン付けて焦点距離を2倍しても3400mmなので、なかなかどうしてP1000君は、意外とスゴイ奴なんですよ。
まあ、とにかく、世界が平面でも、日本からエベレストは見れません。無理です。
可能性としては、ハッブル宇宙望遠鏡を地上に降ろして、微動だにしない脚とエベレスト山頂を的確に捉える事の出来る特性赤道儀みたいな物が必要となることでしょう。
一体、いくら掛かんねん? やっぱ、無理でしょ?
結論的に、地球の形状に関係なく、4,122kmを見通せる機材が存在しません。だから、無理です。
何らかのデータが間違っている
もしも、これまで述べてきた諸条件(1〜3)がすべて解決されるとします。
その場合においても、エベレスト山頂が観察出来なかったのなら、その原因は?
例えば、日本の観察地からエベレストまでの直線距離の間には、何も障害物が存在せず、天候は晴天、大気の状態も真空状態に近いくらいに透き通っていて、ハッブル宇宙望遠鏡並の光学機器が観察地に持ち込まれて、簡単に使用が可能になっている。
この様な奇跡的な条件が全て満たされている状態だと仮定します。
それでも、日本からエベレストが見えなかったのなら、一体なにが問題なのでしょうか?
念の為の確認ですが、一応、ハッブル宇宙望遠鏡は何億光年も先を観る事の出来る望遠鏡の設定で、地上に置いても全くブレることなく撮影可能で、完全に動作していると言う前提です。
その様な条件下に置いても、エベレスト山頂が見えないとしたら、それは、望遠鏡からエベレスト山頂までの設定の角度に問題があるのだと考えます。
ハッブル宇宙望遠鏡を山頂へ向けるデータを打ち込んである特別な赤道儀が狂っていると言う事になるでしょう。
何のデータが違っているのか!? それは、地球の大きさかも知れません。それと、なぜか地球の曲率が反映されているデータなのかも知れません。
間違いなく、きちんと望遠鏡がエベレスト山頂を指し示しているのなら、フラットアース上では見えると言うのが私の考えです。
ですから、上記の様な奇跡的な条件がクリアされてさえいるのであれば、観測できない要因は、セッティングデータ以外には考えられないのです。
まあ、上記3条件を満たすことは、この地球上に於いては不可能ですが・・・。
エベレスト山頂が日本から見えない理由(まとめ)
説明項が少し長くなったので、ここで簡単にまとめます。
フラットアースであるのにも関わらず、日本からエベレスト山頂が見えない理由は、以下の理由によるものです。
1.障害物が邪魔をして見えなくさせている
2.大気や天候の影響、4,000km分もの塵などの影響で、空気が淀んで見えない
3.4,000km先の物体を捉える観測機器が存在しない(用意するのが不可能)
この条件をクリア出来れば、エベレスト山頂は観測可能ですよ。
球体信者の皆様方、ぜひ御用意くださいませ。
ご準備頂けましたら、私が撮影させて頂きたく存じます。
話は戻り、ニューエイジ気質の「カメタ」くんの続きです。
この”カメちゃん”
一番上の方に貼り付けてある縦長のツイート一覧の最後で、私が(南極の壁が見えている)「写真よろしく」とリプしたら、返してくれた画像がこれ。
しかも、撮影地は、北の最果て「稚内」・・・。
この画像はTwitterからスクショして来たもの。少し画像が小さかったので、ツイ主の所へ確認に行きましたよ。
稚内の方来たけど南極の壁見えてきた
地球、平かもしれん pic.twitter.com/PQr8jDE9Wb— 髙卞橋 (@takavenhashi519) June 27, 2021
それで、私が再度、カメタに返すわけです。
この稚内の場所からでは、どう考えても【南極の壁】は見えない。
まず、日本列島という障害物にぶつかる。
そこから、大海原を越え、途中、インドネシア、そして、オーストラリア大陸、更に大海原を越えて、やっとのこさで南極大陸に到達する直線距離である。
先程の第一条件である「障害物」の時点でアウトである。
こんな単純な想像も出来ないのであろうか?
そもそも、南極よりも遥か手前にある東京スカイツリーが見えなきゃおかしいだろ?最近の若者は、ここまでバカなのか!?いや、こいつだけが馬鹿だと信じたい。
だって・・・、
こいつ、マッドフラッダーだから!!
※マッドフラッダーとは、マッドフラッドを信奉する人達の総称である。
まあ、こんな事だろうと思いましたよ。
マドフラ民は、何も自分では調べることもせず、
言われたことを、流れてくるツイートを、自分の頭の中で再考する事もなく発信する連中なんですよ。
半地下物件のある建物をマッドフラッドの被害にあった証拠とかw、レンガ造りであるだけでタータリアの失われた文明の痕跡とかw、皇居内に在る宮内庁庁舎(旧宮内省庁舎)をマドフラ物件とか吐かすしw
もう、アホですよwアホww マッドフラッド言ってる奴らって、みんなこんな感じですよw もう、笑うしか無い🤣🤣🤣
アホの集合体、それがマッドフラッダーですよw
検証の実例
そんな、アホ連中に、為になる検証方法の手ほどきをしてみましょうか。
「北海道から氷の壁が見える」と宣ったカメタくんですが、本当はどうするべきだったのでしょうか?
まず、このツイート画像1枚から連想できる事実を抜き出すべきです。皆様もご一緒に考えてみてください。
稚内の方来たけど南極の壁見えてきた
地球、平かもしれん pic.twitter.com/PQr8jDE9Wb— 髙卞橋 (@takavenhashi519) June 27, 2021
さて、よろしいですか?
それでは、このひとつのツイートから得られる情報を画像にしてみたので、御覧ください。
どうですか?
上記画像内の情報を抜き出すことが出来ましたか??
この程度の情報なら、ガチのフラットアーサーは1分以内に答えられるでしょう。てか、答えないといけません。
1分を過ぎてしまった人は、もう少し情報を精査することを意識して、色々なメディアを見るようにしてください。そこからが、ガチのフラットアーサーの始まりとなりますから。
答え合わせ
場所の特定から。
ツイート内に「稚内」とあるので、場所は北海道最北端の場所「稚内」と判明します。
次に季節。
まず、ツイートの日付から、季節は「初夏」と推測できますが、画像がその時に撮った物とは限りませんので、もう少し、検証を続けます。北海道なので梅雨の時期はなく、まだちょっと肌寒い5月下旬から7月頭くらいまでが初夏と言っても良いでしょう。それは画像からも推測出来ます。道路の両脇に生い茂っている多くの緑の草木が写っているからです。
ここで確実に「冬」ではない事が判明しました。そして、ツイートの日付も画像も同日だと推測が完了します。
つまり、季節はやはり「初夏」。
このツイートの主題である「南極の壁」に掛りましょう。
季節が初夏と確定したので、遠くに見えている「壁」が稚内方面で観測できる「流氷」である可能性もなくなるのです。では、画面奥に見える、あの横に伸びた物体は何なのでしょうか?画像を拡大して見てみましょう。どうですか?何か気付きましたか?
拡大して、じっくり観察すると、色がグレーから下へ向かうにつれ薄くなり、もやもやした感じが出ています。
南極氷の壁であれば(絶対に有り得ないのだが・・・)、もうちょっとゴツゴツした感じに見えると思いますし、所々、角張った箇所が見えるはずです。
こういった推察により、これは横へ長く棚引いている「雲」であると判断しました。
でも、こればっかりは、本当の答えを確かめない訳にもいかないので、実際のツイ主の方に聞いてみました。
すると・・・
はい、これで答えが合っている事が証明されました。
しかも、本人も「ギャグ」だと認めておられます。しかも、本来は「北極」とすれば、もっと面白かったのに、間違って「南極」としてしまった事も教えて頂けました。この方が、本当に素直な方で助かりました。
私が、カメタくんからリプされた画像を見た時から、「この人はギャグを言い間違えている」と思っていたのですが、ニューエイジフラッドマッダーカメちゃんは、どうやら本気で南極氷の壁だと受け取ってしまったらしいです・・・。もう、ここまでのアホっぷりを見せつけられると、気の毒な気持ちになってしまいます。
そして、、、
最終的にはこうなりました(笑)
ドロドロの泥派、カメタくんよ。
今後の糧として、君にこの曲を贈りたい。
https://togetter.com/li/1680135
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